40をとおに過ぎても結婚しなかった娘が母親を誘って車で温泉旅行に行く話。

母親はいくつになっても自分の子供を幼子のように感じている。娘はいつか母親をかわいいと思い出すとともに、自分にも娘があったらいつか同じようなことを体験できたかなぁと感じている。

ありふれた日常を描いている風に見えながら、この世に残された心から頼れる人を描いていて切ない。やってみたかった小さな望みを叶えてくれる存在だと思う。
親にしてみれば「誰か男の人と…」に多少の本心もあるのかもしれない。

この文庫に収録されている他の作家も、同様に恋人や夫婦や昔の恋を描いている。それぞれにおもしろくて感動できる。
でもやはり川上さんはちょっと違う世界かも。

あなたと、どこかへ。 (文春文庫 編 2-36)

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