薬指の標本 (小川洋子) 新潮社
2008年8月17日 読書この日記は、皆さんに本の推薦をするためのもではなく、自分の読書記録です。
これからこの本を読もうと思っておられる方は、この日記はお読みにならないことをお勧めします。
自分の記憶のために、本の内容を書くこともあるし、書かないこともあります。
ほとんど感想を書かないこともあります。
さて、標本にする…とは。その状態(できればベストの状態)をずっと保持したいからだと思います。
でも標本ができてしまって、それが安全に保管されておりいつでも見られるとわかると、案外、安心してもう見なくなるのかもしれません。
でも標本にとって見れば大切にされて、いつでも愛でられている…そう感じられるものでしょう。
その愛は自分だけで独占できないのに、わかっていても仕方のないことらしいです。
たぶん私も靴磨きのおじいさんのように思いとどまるように説得するだろうな…でもきっと自己実現のためには他には選択肢はなかったのでしょう。
単行本では「六角形の小部屋」というお話も収録されています。
想像するに、教会の懺悔部屋から神父さんを取り除いたようなもののようです。
以前、ラジオを聴いていたら、病院の先生が「自分の行動を自分に報告する」ことの効果について話しておられました。
「自分の右足が今、前に出ています。次は左足が前に出ています…」という具合に普段から練習します。
そして「私は今悲しくて泣いています。それは…」と自分に報告するそうです。
語りの小部屋も同じように自己崩壊を防ぐ効果があるかもしれません。
これからこの本を読もうと思っておられる方は、この日記はお読みにならないことをお勧めします。
自分の記憶のために、本の内容を書くこともあるし、書かないこともあります。
ほとんど感想を書かないこともあります。
さて、標本にする…とは。その状態(できればベストの状態)をずっと保持したいからだと思います。
でも標本ができてしまって、それが安全に保管されておりいつでも見られるとわかると、案外、安心してもう見なくなるのかもしれません。
でも標本にとって見れば大切にされて、いつでも愛でられている…そう感じられるものでしょう。
その愛は自分だけで独占できないのに、わかっていても仕方のないことらしいです。
たぶん私も靴磨きのおじいさんのように思いとどまるように説得するだろうな…でもきっと自己実現のためには他には選択肢はなかったのでしょう。
単行本では「六角形の小部屋」というお話も収録されています。
想像するに、教会の懺悔部屋から神父さんを取り除いたようなもののようです。
以前、ラジオを聴いていたら、病院の先生が「自分の行動を自分に報告する」ことの効果について話しておられました。
「自分の右足が今、前に出ています。次は左足が前に出ています…」という具合に普段から練習します。
そして「私は今悲しくて泣いています。それは…」と自分に報告するそうです。
語りの小部屋も同じように自己崩壊を防ぐ効果があるかもしれません。
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